ドイツ・ミュンヘン、韓国・平昌など世界各地で2018年冬季オリンピックの立候補地が発表されてきているが、これらはまだ正式な立候補ではなく「準備中」の状態である。そんな中次の立候補準備に入っているのがアメリカ・ネバタ州のレノであるとアメリカで報道されている。このレノの動きの背景には現在のブッシュ大統領の後継として次期共和党大統領候補であり、2002年ソルトレイクシティーオリンピックを成功に導いたミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事のバックグランドがある。ブッシュ大統領の任期は2008年までで、次期アメリカ大統領選挙は2008年11月4日。そして2018年冬季オリンピックの立候補は2009年に宣言し、国際オリンピック委員会(IOC)の絞り込みに入るというスケジュールになっている。

 つまり、共和党のミット・ロムニー氏が大統領になれば2018年冬季オリンピックの正式立候補が有り得るという状況だ。こればかりは大統領選になってみないとわからない。民主党からはクリントン前大統領の妻ヒラリークリントン、バラック・フセイン・オバマ、共和党からはルドルフ・ウィリアム・ルイス・ジュリアーニ元ニューヨーク市長が現段階では最有力であり、これに続きフレデリック・ダルトン"フレッド"トンプソン、そして3番手にミッド・ロムニーという状況である。(ギャラップ世論調査では3位のロムニー氏だが、CNNなどの世論調査では4位の支持率というデータもある。これは2007年8月現在の情報である)まだ正式な大統領候補が発表されていないので、政治的にも落ち着かないと計画は遂行されないかもしれない。

 そしてあまり日本では報道されていないが、2002年ソルトレイクシティーオリンピックを成功に導いたロムニー氏だがソルトレイクシティーの低所得者層の立ち退き問題を起こすなど、あの華やかなオリンピック開催の背景の裏に市民問題があった。(詳しくはこちら⇒五輪開催の被害者 過去20年に200万人以上が強制退去

 何はともあれ、次回のアメリカ大統領選挙の演説で2018年冬季五輪の話が出るかもしれないので、大統領選には注目した方が良いかもしれない。そして我々スキーヤーはオリンピックを楽しみにしている反面、オリンピックの裏でどういう社会問題があり誰が犠牲になっているかを知る必要もあるだろう。