先ほどノルウェーのオールラウンダー、ケティル・アンドレ・オーモット(NOR)の引退情報を入手した。精神的にも肉体的にも限界とのコメント。90年代、当時22歳でアルベルト・トンバ(ITA)に食いついた大回転スペシャリストだったことを今でも昨日のことのように私は覚えている。当時のノルウェーナショナルスキーチームは現在のフェニックスではなくエレッセの白ワンピー。トンバやジラルデリの時代、荒削りな22歳の若者は、ターン前半よく腕が引けることで有名だったが、それでも速かった。失敗を恐れない果敢なアタックはスイスのウルス・ケーリンを思わせた。その後93年雫石世界選手権、リレハンメルオリンピックなどでメダルを総ナメ。93−94シーズンには総合優勝をし、名実共にワールドカップスキーになくてはならない選手になった。常に新しい技術とマテリアルを追求し、90年代半ばには当時東京にあったスキードームザウスを貸しきってのトレーニングを行ったりと、練習に妥協のなかった選手でもある。同僚のラッセ・シュース(NOR)が昨シーズン引退し、先日スウェーデンのW杯最年長フレデリック・ニーベルグが引退し、オーモットが引退を表明した。一時代を気づいた選手が次々消えるのはどこか寂しいが、世代交代は避けては通れない。今後のオーモットの人生に期待したいと思う。