ワールドカップよりレベルが高いと言われている毎年恒例の「オーストリアタイムレース」がW杯開幕戦であるオーストリア・ソールデンで開催された。先日行われたのは40秒弱の短いGSコースを2本滑り合計タイムを競う形式だった。そしてやはり注目されたのはマテリアルチェンジしたヘルマンマイヤー(AUT)だった。だが、結果は出なく1本目18位、2本目12位と不本意な結果に終わった。

 一方、順調な仕上がりを見せたのは「王者」のベンヤミン・ライヒ。1本目、2本目共2位のタイムをつけ合計タイムでトップに立っている。今年も王者は健在と言ったところだろうか。ライヒは他の選手とは違い、GSでもSLでも「丸い弧」を意識して急激なエッヂングがない「雪に優しい」滑りをする。ボディ・ミラーのように「完走すれば早い」リスクの高い「縦のライン」を意識する攻撃的な滑りと違い、ライヒはオーストリアチーム全体に見られる「早めのターン始動」、「丸い弧」など競技スキーの基本エッセンスが強いため完走率も高い。

 W杯とヨーロッパカップは今季用具の新レギュレーションで全選手戦うため、昨年とは違う滑りが要求される。カナダチームも昨シーズン終了時から新しいレギュレーションに対応したスキーテストを繰り返してきている。(参照:カナダスキーチーム、新しいレギュレーションに対応した滑りのテストへ

 ヘルマンマイヤーなどのベテラン勢は果たしてこの新レギュレーションの微妙な変化に対応できるのか注目される。

オーストリアチームタイムレース結果
1本目
1. Baumann 38,52
2. Raich +0,11
. Reichelt 0,11
4. Matt 0,13
5. Schörghofer 0,29
6. Schönfelder 0,33
. Görgl 0,33
8. Gruber 0,35
9. Scheiber 0,38
18. Maier 0,84

2本目
1. Schörghofer 38,53
2. Raich +0,11
3. Baumann 0,18
4. Gruber 0,19
5. Matt 0,21
6. Scheiber 0,28
7. Schönfelder 0,30
8. Reichelt 0,43
9. Görgl 0,46
12. Maier 0,73